さくらに想う

 私がうまれた年に
その当時祖父母と両親と
住んでいた家の庭に
二本のさくらの樹が植えられました。

入園、入学の折りには
さくらの樹の下で祖父母たちと
記念写真を撮った想い出のさくら。

その家を引っ越してから40年。
さくらの樹は
ずっとそこにありました。

祖父母のお墓参りで
たまにそこを通るたび
なつかしい気持ちで
さくらの樹を見上げていました。

ところが

先月のお彼岸に
通りかかると
さくらの樹はなくなり
きれいな更地に、、、。

さくらは
50年の命を終えていました。

まーまー、いや、かなり
ショックでした。

自分の分身がいなくなったような
そこになにもない淋しさ。

まだ更地は整備されたばかりらしく
赤々とした土が
きれいにならされていました。

しばらくは呆然とした気持ちでしたが

次第に

もう50なんだから
自分の人生を歩みなさい

と祖父母が言っているように
思えてきました。

更地がタラの地に重なったのか
ふいに
『風とともに去りぬ』の
スカーレット・オハラみたいな気持ちに
なってきました(笑)

ターラーラ ラーン🎵

自分の妄想癖に笑えました。

さくらの樹は
ずっと私の心の中にいます。



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